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2005/11/11

ザ・パールズ・ビフォー・スワイン・エクスペリエンス(2005/11/11@スウェーデン大使館)

「北欧スウェーデンから“豚に真珠”」のキャッチフレーズに惹かれて、未体験の「北欧現代音楽」を聴きに行ってきました。

会場はスウェーデン大使館内オーディトリアム。大使館に入り、会場に至る前になんだかよくわからないアートっぽいものが展示され(というか無造作に置いてあり)、ウォッカ入りのジュースなどもふるまわれ、なんとも気持ちのよい空間がすでにしてできあがっておりました。

音楽もまたスウェーデンの空のように(って知らないけど)澄み切ったサウンド。ヴァイオリン、フルート、チェロ、ピアノの4人のアンサンブルも小気味よく、そしてなんといっても素晴らしいのは、「1曲5分以内」という彼らのポリシー。短い時間にさまざまな傾向の音楽を聴くことができるし、聴き手の集中力もとぎれない。気にいらない曲があっても、次の曲に期待できる(!)。

もうひとつ特筆すべきは、このコンサートの居心地のよさ。曲間がたくさんあるから、そのあいだに人が出たり入ったりするのだけれど、それがぜんぜん気にならない。曲中も「息を殺して」という雰囲気はまったくなし。むしろ絶妙なアンサンブルを堪能したいから、みんな耳を澄ませる。まことに気持ちのよい演奏会でした。

作品のなかでは、(どれもよかったけど1曲あげるなら)鶴見幸代さんの《社交ダンスのススメ 第1番》。シニカルでユーモラスで卑俗な魅力をもったダンス・ミュージックでした。……ていうか、あなたマザー・アースの売り子さんじゃなかったんですか?[genki]

◎追記

・……などと書いていたら、『TICKET CLASSIC』2005年12月号「作曲家名鑑ファイル」コーナーの「#001」(第1回ということ?)は鶴見幸代さんでありました。たいへんご活躍のようで……。失礼しました。

 鶴見幸代さんのホームページはコチラ

[2005/11/18]

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