東京芸大アートパス(2005/12/09@取手)
芸大美術学部の絵画科、先端芸術表現科、音楽学部の音楽環境創造科などの集まっている取手校地での文化祭(?)に行ってきました。
取手駅からの無料送迎バス「サイトシーイングバスカメラ」がまず面白かった! 昔懐かしいボンネットバス(写真)の中は真っ暗で両側の座席の間に大きな白い布が吊ってある。つまり、バスそのものが暗箱(カメラオブスクラ)となり、ピンホールから入ってくる映像がスクリーンに映しだされる、という仕掛け。スクリーンには外の景色が逆さまに映しだされるので、乗っているひとは、上下逆になった世界をバスが後ろ向きに走っていく、という感覚を味わうことができるわけです。でも、「サイトシーイング」とはいっても映画を見ているような受け身の感覚ですから、バスから降りたときは、いきなりものすごく辺鄙なところ(失礼!)に連れてこられちゃった、という戸惑いがありました。
内海信彦氏(美術)の「Walking People」というコンセプトにもとづくジャズ・ベーシスト金井英人氏ほかによるライブでは、エネルギーに満ちたフリー・インプロヴィゼーションが聴けました。ネイティヴ・アメリカンの歌や笛、エレキ・ギター、パーカッション、そしてウッド・ベースという編成で、それぞれの奏者が自分の楽器をとことんまで相対化していく厳しさには学ぶものがありました。学生の作品展示も面白かったですが、みなさん、個性をだそうと一生懸命になってる様子が、作品の世界よりも前面に表れているようでした。[genki]
| 固定リンク
« 青春アミーゴ | トップページ | 三鷹天命反転住宅 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
初めまして。
アートパスにご来場いただきありがとうございました。私はアートパスの実行委員長を務めていたものです。
そして、内海氏の企画者でありプロデュースも行ないました。
このようなブログ上で感想を掲載していただけるのは誠に嬉しい限りです。2006年からは音楽環境創造科が北千住に移転し、そこでも12月にアートパスのようなものを行ないますので、是非ご来場くださいませ。
突然の書き込み失礼しました。
投稿: 綺羅 | 2006/01/28 11:37
コメントありがとうございます。
取手は遠かった(笑)ですが、いたるところに創意工夫がみられて、楽しませていただきました。
今年もぜひうかがわせていただきます。近くなってうれしいです。
投稿: genki | 2006/01/28 22:26