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2006/01/28

onblo talk series 01「現代音楽はおもしろい!」その5──Listener-Friendly 20th-Century Music?〈1〉

■現代音楽は聴きやすい(?)

 私がまだフロリダに住んでいたときのことです。地元のBordersという書店に行きました。ここは書籍の他に音楽CDや映画のDVDなども置いてある複合店といえるのですが、ふとCDのセクションに面白い言葉をみつけました。
 お勧めCDの紹介を説明したプレートのようなものだったのですが、そこに「Listener-Friendly Twentieth-Century Music」とあったのです。これは「聴き手にやさしい20世紀音楽」といった訳になりますでしょうか。
 私がこの店を訪れたのはすでに21世紀に入ってからだったのですが(おそらく2002年か2003年)、おそらくその紹介された作品も、それほど作曲されてから年月のたっていない、いわゆる「現代音楽」に分類される作品だったと思います。
 この「聴き手にやさしい20世紀音楽」という言葉は、2つのことを考えさせてくれます。そのひとつは「20世紀音楽」と分類される音楽は、一般的に「聴き手にやさしくない」と考えられているということです。ですから「聴き手にやさしい」という言葉は、他の20世紀音楽とは違うぞ、という商品のアピールになるのでしょう。
 もうひとつは、21世紀に入っていても、この紹介されたCDが「20世紀音楽」という文脈でとられているということです。もちろん、私がアメリカにいたのは2003年まででしたから、21世紀そのものの歴史がまだ浅く、「20世紀音楽」という書き方に依然大きな意味があったということも充分考えられます。しかし日本で50年以上前に作曲された、不協和音の多い音楽が以前「現代音楽」とよばれることと、こ
の「20世紀音楽」という呼び名には、なにかしら類似した感覚を感ずるのも事実です。
 さて、21世紀も6年めに入りました。21世紀の音楽においても、新しい作品のいくつかには「聴き手にやさしい」という前置きが必要とされていくのでしょうか。
 みなさんはどのようにお考えですか?[谷口昭弘]

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