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2006/01/06

onblo talk series 01「現代音楽はおもしろい!」その1

新春企画(?)として、「onblo talk series」なるものを始めてみたいと思います。ひとつのテーマについて、複数のライターにより、不定期かつ断続的に(つまり忘れたころに)掲載する「blog討論」シリーズです。その間にもほかの記事が割りこんでくると思いますので、まとめて読みたいときは、サイドバーの「カテゴリ」のなかの「talk series」をクリックしてください。

さて、第1弾は「現代音楽はおもしろい!」。最後の「!」は「?」でもよかったんですが、まあここは景気よく断言してしまいましょう。
なぜ「現代音楽はおもしろい」のか──それは小生にもよくわかりません。むしろその答えが知りたい、という気持ちから、お題を選びました。
逆に「現代音楽はおもしろくない」というひとは、少なくないと思われます。そのひとたちはどうしてそう思うのでしょうか。「調性感が希薄である(あるいは、ない)ため、むずかしい」からか、あるいは閉じたサークルのなかで似たような音楽が再生産され消費されるいわゆる「タコツボ化」のためか、そのほかにも理由はいくらでもありそうです。
そのなかの「現代音楽はむずかしい」というテーゼについて、ひとつの文章を引用させていただきます。

……経済資本ではなく、知的資本をもつ人びとに寄生したのが、いわゆる「現代音楽」とよばれる、新しい創作を担う作曲家を軸にして形成される音楽であった。この音楽は「知的な階級制」を担保するものであるから、庶民のレヴェルで理解できるようなものであってはならない。庶民や似非貴族のブルジョワが楽しめるようなものは、知性の証にならないのである。たんに美しいこと、たんに快いことは禁忌とされ、逆に新しい知的刺激を与えてくれるような理論や構造を備えていることこそが、これらの音楽にとっては重要となった。

──沼野雄司『リゲティ、ベリオ、ブーレーズ──前衛の終焉と現代音楽のゆくえ』p.173

ひじょうに挑発的な文章ではありますが、小生自身、この文章を読んで「ドキッ」としたこともたしかです。「多くの聴衆に理解できないような音楽だからこそ、愛好する」という面があるのではないか、ということですね。
逆にいえば、この視点をくつがえすにたる「おもしろさ」を獲得していないような「現代音楽」は、けっきょくはつまらない音楽であるわけで、「これはのっけから、やばいところに足をつっこんじゃったな」という気もしていますが、かまわずに進めましょう。

あんまり漠然としても話がしづらいので、話題を限定して、まずは「現代音楽はむずかしいか」──とりあえず、ここから議論を始めてみたいと思います。[genki]

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