白石和良の「闘う古楽&トラッド乱聴記」005──ネーモー・コンチェルタート(2006/03/05)
◆ネーモー・コンチェルタート
3月5日(日)14:50 大和市保健福祉センター
◎曲目:上を向いて歩こう/町一番の歯医者/コーヒールンバ/もてもてサラセン人/きれいなねぇちゃんよ
◎演奏:辻康介(Vo)、近藤治夫(バグパイプ、シャルモー等)、福島久雄(ギター)、鈴木広志(Sax、バスクラリネット)
* * *
レポートが遅くなったが、先月「やまと子ども文芸大賞・発表大会」(つまり作文大賞発表会です)のアトラクションで、はじめて男4人の編成のネーモーを聴いた。
今回はまず鈴木さんの多彩なバスクラリネット/サックスのサウンドが印象的で、それに近藤さんの必殺のバグパイプがからむ《上を向いて歩こう》(別名「スキヤキ・ソング」のあの歌です)のイントロや、いつもは太田さんの軽妙なリコーダーのソロ・パートが楽しい《町一番の歯医者》や《きれいなねぇちゃんよ》もまたひと味違って面白かった。
《コーヒールンバ》や《もてもてサラセン人》では。福島さんのリズミックなギターが活躍、辻さんのヴォーカルは《サラセン人》あたりで全開・炸裂の感じで、伸び伸びとして気持ちがよい。辻トークのメンバー紹介も、作文にちなんだ話題で笑わせた。
アトラクションとしてのミニ・ライヴなので、ステージも観客もいよいよノッてきたところで「あれ、もう終わり?」といった時間の短さだけが心残りだったが、全力投球のみごとなライヴだった。
冒頭いきなりの《上を向いて歩こう》で(おそらく)あっけにとられていたみたいな場内も、曲が進むうちに自然と手拍子が出て盛り上がってきたことが、ネーモー・パワーのなによりの証拠。こうした機会に、またネーモー教の信者が増えんことを![白石和良]
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コメント
白石さんの「追っかけぶり」に脱帽です。このようなところにも出没なさっているとは……。
辻さんのblogに、当日「大和市長賞」を受賞した子の親御さんのコメントがついていて、笑えました。
投稿: genki | 2006/04/03 17:21