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2006/04/26

グレゴリオ聖歌の世界──CD付


◇リチャード・L. クロッカー[著]/吉川 文[訳]
 A5判・上製/オーディオCD1枚付/装丁:久保和正
 定価6,615円(本体6,300円+税)/ISBN4-276-11339-3
 2006年4月 音楽之友社刊

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2006/04/25

「古楽特派員テラニシ」005──「始原楽器」の挑戦

Angularharp_nishi[写真1:復元された古代エジプトのアンギュラー・ハープ(演奏は西陽子氏)]

 箜篌〈くご〉とよばれるアンギュラー・ハープなど、奈良・正倉院に残る約1500年前の楽器。これらを復元した始原(=ジェネシス)楽器を出発点に、音律や調性といった音楽概念や歴史的・文化的背景、固定イメージなどをいったん白紙の状態に戻し、新たな音楽の歴史を構築しようという試みに、木戸敏郎・京都造形芸術大学教授がとりくんでいる。

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2006/04/24

戸ノ下達也の「近代ニッポン音楽雑記」002──音楽家の評価〜明本京静の場合〜

 国民大衆に親しまれた“音楽”を、郷土が輩出した音楽家の活動を通して考える連載記事がある。青森の『東奥日報』夕刊に連載されている「あおもり はやり歌 人もよう」がそれだ。このような音楽と社会を考える企画は、全国紙より地方紙・ブロック紙のほうがはるかに意欲的かつ優れていて、特筆すべき記事が多い。今回はこの連載で今年(2006年)3月1日〜14日の間、全12回にわたりとりあげられた作曲家・明本京静のシリーズについて考えてみたい。

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2006/04/22

不自由さゆえの自由さ──ピエール・ブーレーズ作品演奏会(2006/04/21,22)

20060421◆ピエール・ブーレーズ オーケストラ作品演奏会
 2006年4月21日(金)19:00(プレ・コンサート18:30)
◆ピエール・ブーレーズ 室内楽作品演奏会
 2006年4年22日(土)15:30(レクチャー13:30)
 東京藝術大学奏楽堂

◎曲目
4/21
プレ・コンサート:《ソナチネ》(1946)
  真鍋恵子(フルート)、秦はるひ(ピアノ)
  (奏楽堂ホワイエにて)
1.《フィギュール─ドゥブル─プリスム》(1963/68/日本初演)
2.ピアノ独奏のための《12のノタシオン》(1945)
  野平一郎(ピアノ)
3.《ノタシオン》I−VII−IV−III−II(1980、98/99……)

指揮:ジョルト・ナジ 藝大フィルハーモニア

4/22
レクチャー:ブーレーズ 音楽創造の60年
  笠羽映子
1.《マラルメによる即興I:処女であり、生気にあふれ、美しい今日》(1957)
  佐竹由実(ソプラノ)
  藤本隆文・平尾信幸・西川圭子・和田光世・中山航介(打楽器)
  田島緑(ハープ)
2.《デリーヴI》(1984)
  神田勇哉(フルート)、芳賀史徳(クラリネット)、藤本隆文(打楽器)
  羽石道代(ピアノ)、佐原敦子(ヴァイオリン)、松本卓以(チェロ)
3.《二重の影の対話》(1984)
  亀井良信(クラリネット)
  (音響:岩崎真)
4.《アンシーズに基づいて》(1996/98/日本初演)
  野田清隆・藤原亜美・山田武彦(ピアノ)
  田島緑・片岡詩乃・信国恵子(ハープ)
  藤本隆文・中山航介・和田光世(打楽器)

指揮:クリストフ・マングウ

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2006/04/15

具体から抽象へ、そしてふたたび具体へ──リュック・フェラーリの映画(2005/04/03)

 遅ればせながら、渋谷UPLINK Xでのリュック・フェラーリ映画ロードショーのことを。

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2006/04/12

onblo talk series 01「現代音楽はおもしろい!」その15──音楽とアイディアについて〈その4〉

 谷口です。

 現代音楽の受容を考えるうえで、面白い議論になってきました。今回は私の好きなケージを中心に進めてまいります。

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2006/04/10

白石和良の「闘う古楽&トラッド乱聴記」008──太田光子(2006/03/28)

東京オペラシティ ランチタイムコンサート
 3月28日(火)12:30 近江楽堂

◎曲目
J. ファン・エイク《笛の楽園》より
1.やぎの足
2.この美しい人魚が
3.夜は何をしようか?
4.詩篇134
5.美しい羊飼いフィリス
6.イギリスのナイチンゲール

◎演奏
太田光子(リコーダー)

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2006/04/08

桜の下のヘテロフォニー──増上寺御忌大会(2006/04/06)

上越教育大学の茂手木潔子先生に誘っていただいて、芝・増上寺へ。浄土宗開祖・法然上人の忌日法要である「御忌大会(ぎょきだいえ)」を見物。

Ts310128まず、野外での舞楽を観る。演目は《陵王》。きびきびとした舞が眼に心地よい。楽は、龍笛ソロからゆるやかに始まるが、途中かなりリズミックに高揚する。エンタテインメント性の高い曲だと感じた。

Ts310140そのあと、大門から本殿まで、木遣りを歌う集団(鳶の方々?)を先頭に、大名行列、僧侶、御詠歌をうたう女性信徒などが練り歩く「お練り行列」。途中、本殿の中から雅楽が聞こえ、入口付近で木遣り、その後ろで御詠歌(ひとりひとりの鈴の音も)が、同時に、かつてんでばらばらに鳴り響く状態となり、境内全体が期せずしてなんともいえないヘテロフォニー状態に。茂手木先生が称揚する日本音楽の醍醐味──めいめいが好き勝手にやっているけれども、全体として大調和が立ちあらわれる──そんな響きに酔いしれる。

Ts310142国立劇場のKさんのはからいで、特別に本殿に入れていただき、法要を拝観する。茂手木先生の隣で、聴きどころを教えていただきながらの、ぜいたくな体験。「グレゴリオ聖歌みたいでしょう。お稚児さんが導師に頭を触ってもらうところなんかも、キリスト教にそっくり」とのことばに納得。浄土宗の聲明は、かなり歌謡性の高いものであるらしい。豪華絢爛な内装、迫力のある聲明、雅楽、そして参列者全員で唱える「南無阿弥陀仏」の響き──コンサートホールではぜったいに味わえない、音楽の原初の姿をみたおもいがした。[木村 元]

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2006/04/07

白石和良の「闘う古楽&トラッド乱聴記」007──アントネッロ(2006/03/25)

◆第7回「ホテルオークラ音楽賞」特別ロビーコンサート
 2006年3月25日(土)18:00 ホテルオークラ東京(本館メインロビー)

◎曲目
1.バルトロメオ・デ・セルマ:カンツォン第1番
2.ダラカーサ:パッサカリア
3.ジョヴァンニ・バティスタ・フォンタナ:ソナタ第2番

◎演奏
アントネッロ:濱田芳通(コルネット,リコーダー)、石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、西山まりえ(チェンバロ、ハープ)

[付記:アントネッロの演奏の前に、同じく同賞を受賞した小山実稚恵(ピアノ)によるラフマニノフ、スクリャービンの演奏がおこなわれた]

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2006/04/06

「古楽特派員テラニシ」004──バッハの偽作と異稿にかんして

Bachfest2005 作曲家が偉大であればあるほど数多く存在する「偽作」。あるいは、どれが決定稿か即断できない「異稿」の存在……。なぜ、このような作品が生まれるのだろうか。

 この答えを大バッハという一作曲家の側面から考えてみようと、英国クイーンズ大学の富田庸教授(チェンバロ)と筆者(バロック・ヴァイオリン)は、昨年(2005年)5月にライプツィヒのバッハ=アルヒーフ、11月にはダブリンとベルファストで、バッハの偽作と異稿をとりあげたパフォーマンスをおこなった(写真は2005年5月6日、バッハ=アルヒーフ・ライプツィヒ内ゾンマーザールでの演奏の様子。富田教授のウェブで録音の一部を聴くことができる)。

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2006/04/05

白石和良の「闘う古楽&トラッド乱聴記」006──ジョングルール・ボン・ミュジシャン(2006/03/25)

◆ベーリック・ホール リビング・コンサート「中世スペインの音楽──トルバドールと聖母マリアのカンティガ」
 2006年3月25日(土)13:30 ベーリック・ホール(横浜・元町)

◎曲目
(第1部)スペインを訪れた吟遊詩人(トルバドール)たち(12〜13世紀フランス)
1.モンタウドンの修道士:私の歌を姫様に捧げましょう
2.ポンス・ドルタファ:恋焦がれて我を失い
3.ギラウト・デスパーニャ・デ・トロサ:ダンサ;器楽演奏と踊り
4.カデネート:かつて私は美しく
5.マルカブリュ:愛とはいかなるものか
(第2部)アルフォンソ賢王(編)『聖母マリアのカンティガ』より(13世紀末スペイン)
6.322番 兎の骨
7.209番王の病;器楽演奏
8.8番 ジョングルールと蝋燭
9.159番 踊り出たお肉
10.42番 怒ったマリア
11.79番 天国へ行った娘

◎演奏
ジョングルール・ボン・ミュジシャン:辻康介(歌、語り)、岡庭弥生(歌、踊り)、飯塚直子(パーカッション、ハープ)、近藤治夫(バグパイプ、ハーディガーディ)

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2006/04/04

新コーナー! 戸ノ下達也の「近代ニッポン音楽雑記」001──合唱劇《冬のオペラ。大正二十五年の》の不思議な世界(2006/03/31)

 私の問題関心は、音楽と社会のかかわりにある。その問題を解く鍵をこれまでずっと(そしてこれからも)日本近代史の歩みのなかに求めて考えているのであるが、ようやく1990年代後半以降、実際の「音」から時代を考える環境が整ってきた。今回は、先日上演されたステージを題材に、このテーマについて考えてみたい。

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2006/04/03

白石和良の「闘う古楽&トラッド乱聴記」005──ネーモー・コンチェルタート(2006/03/05)

ネーモー・コンチェルタート
 3月5日(日)14:50 大和市保健福祉センター

◎曲目:上を向いて歩こう/町一番の歯医者/コーヒールンバ/もてもてサラセン人/きれいなねぇちゃんよ

◎演奏:辻康介(Vo)、近藤治夫(バグパイプ、シャルモー等)、福島久雄(ギター)、鈴木広志(Sax、バスクラリネット)

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戸ノ下達也さんのコーナーが始まります!

近代日本の音楽と社会とのかかわりを研究されている戸ノ下達也さんが、当blogに協力してくださることになりました。「戸ノ下達也の『近代ニッポン音楽雑記』」として、これから不定期に投稿していただきます。戸ノ下さんの記事をまとめて読みたいときは、サイドバー内「カテゴリー」のなかの「tonoshita's view」をクリック。

どうぞご期待ください![genki]

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2006/04/02

「古楽特派員テラニシ」003──ライナー・クスマウル インタビュー(2006/02/27)

Kussmaul オリジナル楽器で用いられるピュア・ガット弦やバロック弓をモダン楽器に使い、ピリオド奏法を踏まえての演奏でバロック音楽に独自のアプローチを試みるアンサンブル「ベルリン・バロック・ゾリステン」(以下BBS)。その鮮烈な演奏は、欧州はじめ世界中の聴衆に驚きをもたらしている。このほど来日した、BBSリーダーでベルリン・フィルの元コンサートマスター、ライナー・クスマウルさんに、モダン楽器によるバロック演奏の展望などについて聞いた(2006年2月27日、東京・銀座の梶本音楽事務所にて)。

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