仕事始めとスピーカー
1/7(月)、仕事始めは、たまったメールの整理&返信から。新年の挨拶代わりに新企画のアイディアをくださる方も。
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午後は新宿で打ち合わせ。アメリカでポピュラー音楽研究をしているK氏から企画持ち込み。ポピュラー音楽研究というと、社会学的あるいはカルチュラル・スタディーズ的アプローチが主流だけれども、Kさんはめずらしく様式分析からアプローチできるひと。たとえば、ロックンロールの特徴といえば、やはりギターやベースによる「リフ」があげられると思うんだけど、「リフ」ってなに?といわれても、文字ではうまく説明できない。社会、経済、文化といったアプローチはもちろん重要だけれども、音楽なんだから純粋に音楽として説明する立場がそろそろあってもいいのではないかと思う。どんな展開になるか、楽しみ。
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空き時間があったので、東急ハンズでスピーカーを試聴。これまでのCD/MDラジカセだけの言語道断の貧しい音楽生活からの脱皮をはかるため、まずはスピーカーを新調しようと物色してるんだけど、どうも「これ」っていう音にめぐりあえない。そんなとき、スズキ隊長からおおしまゆたかさんのブログを教えられた。「Jupity301」──まだぜんぜん音を聴いてない段階から、「これかもしれない、求めていた音は」と期待がいや増していたのだけれど、聴いてみてそれが確信に変わりましたね。
ぼくの場合、ソースはほとんどiPodなので、おおしまさんのスタイルにひじょうに近い。ほんとはCDプレーヤーも新調しようと思っていたのだが、よく考えてみたらiPodに入れてしまってからそれを聴けばいいわけで、予算をスピーカーにつぎこむことも可能だ──というか、この音に出会ってしまったら、むりやりにでもそう考える。
どんな音か、ってことを説明する語彙をもたないので、おおしまさんのブログを読んでいただくとして、まっさきに感じたのは、えーと、iPodって音を「圧縮」してるじゃないですか。「圧縮」っていうのは比喩的なことばだと思うんですが、なにか文字どおりぎゅっと押しつぶして小さく固めたものが、このスピーカーで再生することによって、ふんわり広がるようなかんじ。風通しのよさ、さわやかさ、といったことばがぴったり。店のひとは「疲れない音」といってた。
スズキ隊長、フナヤマ隊員が東急ハンズに現れたので、もういちど試聴をさせてもらい。大きく息を吸い込んでから、「包んでください」(笑)。ああ、至福。
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新年最初の会議は高野フルーツパーラーで。3/20(木・祝)にジュンク堂池袋店でおこなう片山杜秀さん×岩野裕一さんのトークセッションのこと、営業対策、今後の制作スケジュール、ウェブサイトの展開などなど話し合うべき話題はつきず。今年もこんなかんじで、まったり過ぎていくんだろうなあ。
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帰宅後、もちろん鳴らしましたですよ、Jupity。印象としては、「アコースティックな小編成(あるいはソロ)」にひじょうに適した音。声もいいです。オーケストラなんかは、まあいいんだけど、そんなによさが際立たないかも。やっぱり大きくても室内楽を聴きたいかな。このへんは自分のふだん聴いている音楽の好みとひじょうにマッチしてて、よかった。あと、録音の善し悪しがストレートにわかっちゃうかも。
鳴らしていた音楽のなかでは、なぜか妻やこどもがジョアン・ジルベルトの『海の奇蹟』をいたくお気に召したようで。こどもその2は「ベロベルト」といってるが、どうもそういう名前のポケモンがいるらしい。[genki]
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