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2008/02/29

[日誌:2008/02/27]DSソフト、作曲家の仕事場、broken heartのたずさえ方

誰でもぜったい楽譜が読める打ち合わせの1日。前の職場で作った『誰でもぜったい楽譜が読める』をもとにしたニンテンドーDSのソフトができたので、ソフト評を連載している『あんさんぶる』でとりあげようと思い、ひとあし先に体験させてもらった(5月号掲載予定)。クリエイティブ・コアから4/24に発売予定の『みんなのDSゼミナール カンタン音楽力』。監修は『誰でもぜったい〜』の著者・辻志朗さん。本に完全準拠ってわけではなく、DSならではの「聴きとり」とか「演奏テスト」、それにミニゲームなんかももりこまれたぜいたくな内容。本をつくったときに、著者と「ここで音を聴いてもらえたらいいのに」と思ってた部分が、すべて実現。素晴らしい!(『誰でもぜったい〜』は、前職場でつくった本のなかでもとてもよく売れている本。その制作を手伝ってもらったのが、現アルテスのフナヤマ隊員でした。これも縁)

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昼飯抜きでばびゅ〜んと渋谷へ。作曲家の侘美秀俊さん、アシスタントの平林亜美さんとともに、吉松隆さんの仕事場をお邪魔することになり、とりあえず東急インで待ち合わせたのだが、Googleマップで印刷した地図を忘れてきてしまい、その場で携帯でNAVI TIME! ひげ面の頼もしいガイジンさんが現れるかと思いきや、「そんな住所は存在しない」!? マンションの名前で検索しても出てこない。うー、困った。喫茶店のなかで無言でうつむいてピコピコする変な3人。侘美さんが「あ、ありました!」 どうもそのマンションの一室が売りに出ているらしく、不動産業者のサイトに住所が表記されていたのだ。しかし、「あれ、渋谷じゃないすよ」 あわててタクシーに乗り、なんとか時間どおりに到着。

吉松さんの仕事場は、デスクやピアノやパソコンなど、素晴らしく機能的に配置されていて大感動。こんなにさまざまなツールを使いこなしている作曲家って、いないだろうなあ。こどものころから「やりたいこと」が変わってなくて、それを追究していたら、まわり(技術)がどんどんそれに追いついてきたというかんじ。ツールに使われてしまってないのが、ニクイ!(吉松さんのブログにもこの打ち合わせのことが書かれてます)

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夜は銀座へ。王子ホールで波多野睦美さんのリサイタル。「キャバレー・ソングを歌う」と題して、ガーシュイン、コール・ポーター、ブリテン、プーランク、武満のポピュラー・ソングを聴くぜいたくな一夜。発売直後に売り切れてしまったとかで、泣く泣く諦めていたんだけど、白石和良さんのご友人の都合が悪くなったとのことで、「それ買います!」。白石さんと並びで、とうぜん最前列です(笑)。最前列で歌手のリサイタルを聴くのって、どきどきします。ピアノは山田武彦さん。プレヴィンばりのおしゃれなピアノだった!

波多野さんのうたを聴いていると、ふつうに生活していても、いつのまにか自分の心ってこんなに傷ついたり、ささくれだったりしてるんだ、なんてことに気づく。そこにうたがしみこんできて、ぼこぼこ空いた穴に水たまりをつくる。傷が癒える、っていうわけではないんだけど、なんていったらいいのかな、こんなにぼこぼこの心だけど、じぶんにはこれしかないし、こいつを大事にしていこう、という気になる。

最後の《Moon River》がよかったなあ。「dreammaker, you heartbreaker...」──沁みます。[genki]

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