戸ノ下達也の「近代ニッポン音楽雑記」009|合唱文化の現在──《筑後川》そして《土の歌》
私たちの日常生活には、ごく自然に音楽が寄りそっている。そして音楽はメディアや情報機器の発達により、いっそう細分化し多様化している。それでもたとえば吹奏楽や合唱、軽音楽バンドなどは、年齢層を問わず、また一般団体や学生サークルなどの演奏者が主たる担い手となって、愛好者の拡大、新しい作品創作、コンクールによる技術レヴェル向上が継続し、日本の音楽文化の牽引役となっている。私自身は、音楽の日常化や大衆化の観点で無視できないのが合唱音楽であると認識しているが、あらためてこのような合唱文化の現在について考える機会となったのが、3月3日に開催された東京オペラシティウィークデイ・ティータイム・コンサート10「合唱とオーケストラの楽しみ〜日本合唱名曲選〜」であった。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)